- 表計算ソフトとは
私たちの身の回りでは家庭をはじめ仕事や遊びなど様々な場面で数値計算をする機会があります。それらの多くは表形式にまとめられ集計されることが多くなっています。コンピュータが普及する以前は計算事態はそろばんや電卓を使い、最終的に紙に表形式でまとめるなどの方法が取られていました。現在はこれらの集計作業をコンピュータ上で仮想的に行うことができます。それらを実現してくれるものが表計算ソフトと呼ばれるものです。大規模な集計管理には向きませんが、家計簿や売上管理など様々な用途に利用可能です。使い慣れた表をベースに操作できるため習得も容易で最も良く利用されるソフトの一つとなっています。
- 表計算ソフト
<機能>
- 計算(四則演算など)※自動再計算
- データの並び替え(ソート)
- グラフ表示(棒、円、折れ線グラフなど)
- 簡易データベース(リスト機能)
- マクロ(自動操作、処理)
<構成>
※(1)
※(5) |
A |
B |
C |
D |
1 |
|
※
(2) |
|
|
2 |
|
|
※(4) |
3 |
|
|
|
4 |
|
|
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5 |
※(3) |
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(1) |
ワークシート |
計算用紙、表、グラフを作成 |
(2) |
列(カラム)番号 |
英字で識別(A,B,C〜) |
(3) |
行(レコード)番号 |
数字で識別(1,2,3〜) ※Excel2003:65536行、256列 |
(4) |
セル(マス目) |
データ入力
・数値:「3、1.5、−10」(右寄せ)、
・文字:「A、合計」(左寄せ)、
・式(=):(=1+2)」
※編集対象(1つ):
「アクティブ(カレント)セル」 |
(5) |
セルアドレス |
セルの位置情報
(例)「D列、2行目:D2」 |
|
- 計算式の利用
- 算術演算子
+
(足し算) |
−
(引き算) |
*
(掛け算) |
/
(割り算) |
^
(べき乗) |
低 <− (優先順位) −>高 |
- 計算式
=(イコール)で始まり、数値と算術演算子を組合せる
(例)=1+5 ※セルには計算結果「6」が表示される
- セル参照
計算式にセルの値を利用する
※数値の代りにセルアドレスを利用
※C2=「500」が表示される
↓(セルの数値を変更すると)
※C2=「750」が表示される(自動計算)
- 計算の順番
|
A |
B |
C |
1 |
↓ |
→↓ |
→↓ |
2 |
↓ |
↓ |
↓ |
3 |
↓ |
↓ |
↓ |
※計算式が複数ある場合は「N」の逆型に処理される
- 循環参照
式の矛盾(式が自身のセルを直接、間接的に参照)
※計算ができないためエラーとなる
(例)「A1の式が」=A1+A2
- 相対参照、絶対参照
- 相対参照
セル参照が相対位置(※一般的なセルアドレス「A1」)
参照式の複写 → セルアドレス自動調整
(調整ルール)
行方向 |
数字(上方向:+、下方向:−) |
列方向 |
英字(右方向:前、左方向:後) |
※式入力の手間を省ける
(例1)列方向
|
A |
B |
C |
(C1をコピー)
↓ |
1 |
|
|
=A1+B1 |
2 |
|
|
=A2+B2 |
3 |
|
|
=A3+B3 |
(例2)行方向
|
A |
B |
C |
1 |
|
|
|
2 |
|
|
|
3 |
=A1+A2 |
=B1+B2 |
=C1+C2 |
(A1をコピー)→ |
(例3)行列方向
|
A |
B |
C |
1 |
|
|
|
2 |
|
=A1+B1 |
|
3 |
|
|
=B2+C2 |
(B1をコピー)→ |
- 絶対参照
セル参照が絶対位置 ※特殊なセルアドレス
参照式の複写 → 調整なし(固定)
※「$」を付加する
行固定 |
A$1 |
行番号を変えたくない |
列固定 |
$A1 |
列番号を変えたくない |
行列固定 |
$A$1 |
行、列番号とも変えたくない |
※特殊な計算式の作成時に利用
(ExcelではF4キーで絶対参照を切り替え)
(例1)
|
A |
B |
C |
(C2をコピー)
↓ |
1 |
0.5 |
|
|
2 |
|
1 |
=$A$1+B2 |
3 |
|
2 |
=$A$1+B3 |
(参照式の利用区別)
- 相対参照で式を考える
- 複写先での指揮を考える
- 1と2を比較して絶対参照の部分を決める
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